谷中七福神めぐり
行列のできるかき氷
商店街の食べ歩きコロッケ
いくつもあって迷うコーヒー屋さん
Client
model :コウキ：山崎貴史 / ケン：高橋璃央 / ミオ：美緒 Photographer : tsukao Stylist(ミオ）：谷川夢佳 Hair&Make :佐竹静香
Project Date
2021
Category
Boy · Girl · Photography · Videos
夕焼けだんだんで撮った写真
日暮里繊維街で見つけたカーテンの布
駅の陸橋から見下ろせる電車
『ほんとお前の未練ハンパないな』
ケンがメンチカツコロッケ食べながら呆れたように俺を見下ろす
『いやお前さー、もうちょい言い方ないわけ？』
『言葉で慰めたりできないからこうやって
思い出塗り替えツアー開催してるわけよだから。
ほら食え美味いぞこれ』
そうやってケンにメンチカツを食わされる俺。
あーもう去年の俺とぜんぜん違う
去年はミオちゃんとさー
日暮里でデートして色んなとこいって
最高に楽しかったのに
『まあそう言わずにさー、へー見てあれ
鳥と触れ合えるカフェだって。癒されに行ってみる？』
『行かない』
『じゃあコーヒー飲もうぜ』
そう言ってケンはさっさとコーヒー屋に向かった
鳥カフェはええんかい！
ケンはクールで切り替えが早い
こういう奴モテるよなあー
『ほら』
『…サンクス』
ケンに渡されたコーヒーはすこし酸っぱくてでもコクがあって美味い
ここは観光案内所にもなってるみたいだ
一昨年までは外国人も多かっただろうな
『あとこれ』
『は？？？』
ケンは一本の花を手渡してきた
『さっきそこで買ったの。コウキに似合いそうだなと思って』
コーヒー屋の目の前には確かに花屋があった
花屋のおじさんが忙しそうに働いてる
ケンのやついつのまに
『あのさー、おれケンの彼女じゃないんだから
花とかもらってもきゅんとかしないからな』
『なかなか男友達に花もらうことないから思い出になるだろ』
『笑。なんだよそれ。』
『思い出塗り替えツアーだから』
もー、またちょっときゅんとしてしまった俺。
ケンはどこまでかっこいいんだよ
そんでまたバカなこと言いながら
街をあるく
細い路地
小さな公園
お寺の塀
ここはミオちゃんとは来なかったな
まだ知らないところもあるもんだな
そりゃそうか
『コウキ』
『ん？』
振り返ったとたん
ケンが投げた紙飛行機がすうっと飛んでった
『久々に紙飛行機飛ばしたわ。気持ちい！』
『おれのが飛ばせる！』
『えー、やってみろよ』
『ぜんぜん飛ばない！』
『ぎゃはは』
無理矢理つっこまれたメンチカツ
気を使わないぶらぶら商店街歩き
すっぱくて苦くて美味しいコーヒー
人生で初めて男友達からもらう花
富士見坂で飛ばした飛行機
これが
これからの日暮里の思い出
日暮里名物「夕焼けだんだん」ちょうど西向きなので夕焼けがきれいに見える日も。80年代に放映されていたTV番組「夕焼けニャンニャン」にあやかっているとかいないとか。
護国院尊重院 天王寺。毘沙門天像があり、こちらが谷中七福神の一つとなっている。毎年1月1日から10日は七福神詣で賑わうが、緑の季節も美しい。周囲には谷中霊園が広がり桜の名所でもある。
今回撮影させていただいた珈琲工場という名のカフェは谷根千観光案内所にもなっていて、外国人向けの書道や茶道のワークショップなども開催している。珈琲は豆も買えるし店頭でも楽しめる。山崎さんも「この珈琲まじで美味しい！」と飲み干していました。ありがとうございました。
数多くの列車の通過を見ることができる橋。JRの新幹線や特急列車、山手線や京浜東北線や京成線など、1日に二十種類、約2500本の列車が行き交うそう。橋にかかるバルコニーはトレインミュージアムと呼ばれている。
布生地やボタン、革、型紙、アクセサリー用品など様々な繊維資材を売るお店が約９０店舗集まる通り。大正から昭和の終わり頃までは問屋街として栄え、現在は小売対応するお店が増えてきたそう。色んな布地を見ているだけで一日過ごせちゃいそうな街です。